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2023年 06月 02日
(撮影者:たまえ。) 会期:2023年6月2日(金)~6月6日(火) 13:00~19:00 会期中無休 ----- 〝メロン〟 小さい頃から大好物である、甘く網目の入った果実。 見るだけで笑顔と唾液が溢れ、口に頬張れば嫌なことも全部忘れる位に大好きだった。 傷を縫う一本の細い糸は、僕と他者を繋ぎ合わせる。 ある人はこの果実の網目は、熟す過程で生まれた傷を治すための〝カサブタ〟であると教えてくれた。 また別の誰かは、人は傷ついた分だけ優しくなれると励ましてくれた。 沢山の傷と経験は、僕に〝こころ〟という名の栄養を与え、 細かった糸がいくつもの繋がりによって、次第に丈夫な網目へと変貌していく。 無数の傷痕が僕たちを覆い、完熟へと誘うだろう。 僕は甘美で、人を幸せにできる甜瓜へと生まれ変わる。 浦丸真太郎 プロフィール:1993年佐賀県生まれ。大分県立芸術文化短期大学専攻科造形専攻卒業。 幼少期に親族である叔父から性虐待を経験する。自分自身の中に芽生える復讐心や、無意識に他者を傷つけることで心のバランスを図ろうとしていた自分に絶望し、人や社会から自ら孤立しようとしていく。そんな中、他者との関わり合いを断つ先に辿り着いたのがものづくりで、奇しくもそのものづくりが孤独だった自分と他者をもう一度繋ぎ合わせていた事に気が付いていき、以降作品制作の中で虐待経験による性的なトラウマや自己否定など、これまで自分自身が捉われてきた〝心の傷〟について考察を続ける。様々な人の身体に残る傷痕の写真を針と糸で縫い合わせた絵画や立体作品、手縫いで書き起こされた詩や自分自身の身体に他者の傷を転写していくパフォーマンス、インスタレーションなどを制作している。 主な個展に「縫合」 美学校スタジオ(東京2022)。 主なグループ展として「ホーム・ランド」ギャラリー201(東京 2019)、「他者の眼を気にして漂流する」ターナーギャラリー(東京2022)。 Instagram: https://www.instagram.com/shintaro_uramaru/ Twitter: https://twitter.com/uramarushintaro 作品協力 :若林健、hapusakaki、手嶌春奈、河野優加美、ゆか、木村彩花、熊谷樹、小原篤人、M、佐藤寿喜、くぅ、hirabayashi riki、穂煌、そうてんぷす、岩瀬月楓、fjtkzk 特別支援 :福岡県みやま市東照寺 サポートクラブ「aloë」:nobu、Shinya Iwakiri、takahiro、senju0526、Kanamin、Takuma、tomokoro、Jay1962(https://note.com/shintaro0823/membership) #
by higure17-15cas
| 2023-06-02 15:21
| exhibition
2023年 04月 18日
会期:2023年4月18日(火)〜4月29日(土・祝) 13:00-19:00 ※作家在廊日は18日(火) 〜 20日(木)、28日(金)、29日(土) ----- ドイツ語で明るいを意味する’hell’は、英語において感情を表す言葉だったり地獄を意味する。’Bhel’は、印欧語根* において輝きや明るい色を指し示したり、繁栄や咲くこと、膨らむもの、あるいは焼けこげるものや血、黒、空白だったりを意味する。語根や原郷を調べると、私たちの知覚や思考は、言語や音韻、また生きてきた環境と密接に関わっていることがわかる。そして表現は、時間の軸と事の在り方を操作する中で言葉を探し、想像を押し広げる。 昨年まで過ごしたベルリンでの体験は、作品の制作と生活に深い影響を及ぼした。目の前で起こる不可解な出来事や耳を囲うような音から、死を宣告されたようだった。同時に自分が立っている場所について、人の営みを長い時間軸で深く考えさせられることになった。帰国して、色や光に纏わる言葉を探している時に’Bhel’と言う言葉に出会った。響きからすぐに事の表裏やパラレルに続く時間を示しているように思えた。明るさは空白の中にあり、焼け焦げることもあるだろう。一度人間の目に映った光や聞こえた音は、今もなお説得されず現前でざわめいている。 * 印欧語根とは、18世紀末から比較研究の分野でヨーロッパ・インドの地域の諸言語を体系的にまとめた印欧語族から、それを理論的に再構成した仮想の言語である印欧祖語の語根をパターンでまとめたものである。 揚妻 博之 1978年 山形県生まれ。2011年 東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。2011–13年 ドイツ・シュトゥットガルト美術大学在籍。2022年 ドイツ・ベルリンより帰国し、山形に在住。実存的な美学と同時性や異なる時間レベルでの物事の一致に関心を寄せている。主な展覧会として、個展 2022年「ハート」スプラウト・キュレーション (東京)、 2019年「10日前の砂」シャトー小金井ビルBF (東京) 、2018年「子午線」BUoY (東京)、グループ展 2017年「Global Forest 2017」ザンクト・ゲオルゲン (ドイツ)、2016年「Temporäre Kunsthalle Neukölln」Parkdeck 5 in Neukölln Arcarden (ドイツ)、2015年「Letschebach Istanbul Project」イスタンブール (トルコ) など。 ----- 企画:OLL KORRECT #
by higure17-15cas
| 2023-04-18 09:59
| exhibition
2023年 03月 17日
笹原花音 「RELAX FOREST 展」 笹原は1997年東京生まれ。東京都立工芸高等学校卒業。在学中は、金属工芸を中心に技術を学んだ。卒業後は東京を拠点にしながら、絵画、写真、映像、木工、陶芸などに触れ、特定のメディアにとらわれない作品制作を続けている。一方で、高校在学中にアメリカの高校へ長期留学した経験を契機に、国外の様々な地域での滞在をしている。現地へ赴き、人々と場の関係を観察・体感することで、そこで立ち上がっている問題を表現へと変換するリサーチベースの活動は、笹原のもう1つの作品制作の軸となっている。本展覧会では、コロナ禍で著しく変化した公共に対する疑問や問題から着想を得た大型の椅子の立体作品と写真作品を展示する。 トークイベント 「被害者と支配者の温度」 日時: 3月18日(土) 17:00 登壇者: 加藤翼(アーティスト) ※当日受付
トークイベント「公共と無言のコミュニケーション」 日時: 3月25日(土) 17:00 登壇者: 小林 紗由里(東京国立近代美術館キュレーター) ※当日受付 #
by higure17-15cas
| 2023-03-17 15:50
| exhibition
2023年 02月 24日
会期:2023年2月25日(土)〜3月12日(日) 13:00-19:00 ----- 大久保ありの短編小説の中に出てくる架空の組織「ワンダーフォーゲルクラブ」に入るべく、美術家である田中啓一郎が「良い答え」を模索する展覧会。この小説は過去4回にわたり架空の創作者などを起用し展覧会を通して発表されてきた。今回は初めて実在する創作者を取り入れての展覧会となる。 #
by higure17-15cas
| 2023-02-24 10:41
| exhibition
2022年 11月 01日
![]() 企画:OLL KORRECT 皆様 前回話した事を意識してからか、 何かが地続きで起こる時にそれを現実として受け止めること、 神山貴彦 小川 真生樹 1987年 愛知県生まれ 2014年 東京芸術⼤学⼤学院 美術研究科 絵画専攻 修了 これまでの展示に「IM SAD」(KOMAGOME1-14cas 東京 2022 個展)「It’ll be a frosty Friday」(3階/3F 東京 2021)「Plan 14」(あをば荘 東京 2018 個展)ほか 尾関 諒 1986年 愛知県生まれ 2011年 東京芸術⼤学⼤学院 美術研究科 絵画専攻 修了 これまでの展示に「袖に月がのぼる」(Sprout Curation 東京 2022 個展)「VOCA展」(上野の森美術館 東京 2022)「THE SHARK」(ドイツ文化会館 東京 2021)ほか 神山 貴彦 1989年 福島県生まれ 2014年 東京芸術⼤学⼤学院 美術研究科 絵画専攻 修了 これまでの展示に「神山貴彦」(KOMAGOME1-14cas 東京 2022 個展)「Ladder boy」(あをば荘 東京 2020 個展)「EINFACH GERADEAUS」(Im Keller ミュンスター 2018)ほか。 中嶋 典宏 1986年 長崎県生まれ 2011年 東京芸術⼤学⼤学院 美術研究科 絵画専攻 修了 これまでの展示に「落蕾」(KOMAGOME1-14cas 東京 2021 個展)「小雨」(Sprout Curation 東京 2020 個展)「-9991-」(HIGURE 17 – 15 cas 東京 2019 個展)ほか。 #
by higure17-15cas
| 2022-11-01 17:41
| exhibition
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