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2022年 07月 08日
展覧会に寄せて 「植物の絵ですか?」と聞かれます。じつは植物を観て描いているわけではなく、図鑑の図と文字をとりだして絵にしています。最近では図鑑のベージをすこし斜めから写真に撮ってモチーフにしています。 私たちの世界には、「モノ」ってのも「コト」ってのもなくて、ただ分けられない「ものごと」という在りようしかないのではないか?そんな存在の代表が、「私」とか「絵画」なのでしょうか?こんなことを直観的でかんたんな表現に仕立てられないかとやって見るのですが、残念ながら歯が立たない。せめてこの不思議さを感じさせる方法はないだろうか? それで始めに書いたメタ絵画のような、または合わせ鏡のような表現をこねてまわして、横にしたり逆さにしたりの最中なのです。 ふり返ると、こんな感覚をめぐって制作して来ました。描くまえにはどうしても考え込んでしまうのでので、からだの感覚を大切にと思っています。作品を見るかたにも、からだ全体をつかって見て欲しいと願っています。作品を前にしてからだの内側がゾワゾワ応えるくらいの作品が出来たらなあと、身の丈には大きい願望をいだいています。 丸亀ひろや
by higure17-15cas
| 2022-07-08 16:39
| exhibition
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