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2014年 05月 01日
川田淳 Jun Kawada × 高川和也 Kazuya Takagawa
2014年5月7日(水)~26日(月)14:00-20:00(火・水 休廊) *5月7日は水曜日ですが開廊いたします HIGURE 17-15cas(〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3-17-15) オープニングレセプション:5月10日(土)18:00~20:00 トークイベント:川田淳×高川和也×チェ・キョンファ(キュレーター) 日時:5月24日(土)17:00~19:00(開場は30分前) 定員:20名 料金:1000円(ワンドリンク付き) *ご予約の方は800円 ご予約フォームはこちら *screen 【「仕切るもの」が本義. cf. secret】 1 場所を仕切るもの、ついたて 2 遮蔽(しゃへい)物;[比喩的に]目隠し, 煙幕 3 スクリーン, 映写幕; (テレビなどの)映像 そっと歩をすすめ、光のなかに立ってみる。 すると、うちにひそんでいた像が身頃に反射し、その姿をあらわす。 そこにさしだされた私の身体は、イメージをうつしだすためのスクリーンとなる。 けれども、その後ろにたたずむあなたにこのイメージが届くことはない。 それが私というスクリーンの存在ゆえであることに、気づきさえしないかもしれない。 ——この世のすべてを見るなんていうのは到底不可能な話であって、 その欲望とはうらはらに、忘却と黙殺がくりかえされながら私たちの日々は続いていく。 まずはそれを認め、現在地から歩をすすめてみる。 目の前にあるスクリーンへ、ともにまなざしを向けること。 そこから、私たちの対話はゆっくりと始まる。 川田淳と高川和也はともに映像と身体というメディアを通して、現代社会にひそむ歪みを前景化させようと試みてきました。それらの作品群はシニカルな可笑しみをたたえながらも、私たち鑑賞者がまさにその当事者であるという事実をつきつけます。本展は「見えない」あるいは「見ない」という現在の状況をめぐり、両作家の新作および近作で展示を構成します。 また会期中にはキュレーターのチェ・キョンファ氏を交えてのプレゼンテーションおよびディスカッションをトークイベントとして開催します。 川田淳(かわだ・じゅん) 1983年埼玉県生まれ。2007年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2006年-2008年四谷アート・ステュディウム在籍。近年の個展に「ケンナイ」(広島芸術センター、広島、2013年)、「まなざしの忘却」(22:00画廊、東京、2012年)。異なる時間や場所、立場に存在する問題に対して、自らの身体をもってその距離を繋ぎとめるための小さな抵抗とも言えるパフォーマンスを公共空間でおこない、その記録映像を主な作品として発表してきた。本展では、福島第一原発の圏内と圏外で撮影された《摘んだ花を届けにいく》(2013年)をはじめ、東京では初公開となる近作および新作を展示。 下:《大量消費の仕方(IKEA)》 2012, single channel HD video, 10minutes 49seconds 高川和也(たかがわ・かずや) 1986年熊本県生まれ。2012年東京藝術大学修士課程修了。主な展覧会に「Kazuya Takagawa video show」(3331 Arts Chiyoda、東京、2012年)、「Reflection of an outsider on outsider」(Seoul Art space GEUMCHEON、ソウル、2011年)など。他者にあるタスクを与え、そこで起こる生の反応をサンプルとして記録・収集することから、社会構造とそれを構成する個/集団がかかえる歪みを追及する映像作品を制作している。本展では「自己の黙殺」をキーワードに、他者への同一化のプロセスを追い、そこで起こる現象を考察する新作の映像インスタレーションを発表する。 下:《Now is the time to unite》 2013, single channel HD video, 1minutes 45seconds ◆トークイベントゲスト チェ・キョンファ 1977年兵庫県生まれ。東京都現代美術館学芸員。2000年にロンドン大学ゴールドスミス・カレッジにて修士課程(美術史・美術理論)、2006年にスウェーデンのマルメ・アート・アカデミーにてクリティカル・スタディーズ(Post MA)を修了。その後インディペンデント・キュレーターとして展覧会、イベント、出版プロジェクトを企画。最近の主な展覧会に、「Omnilogue: Journey to the West」(共同企画、ラリット・カラ・アカデミー、ニューデリー、2012年)、「Fog Dossier」(アートソンジェセンター、ソウル、2010年)、「The Demon of Comparisons, Electric Palm Tree」(共同企画、ステデリック・ミュージアム・ビューロー、アムステルダム、2009年)、「OK Video Festival」(共同企画、インドネシア国立美術館、ジャカルタ、2005年)など。 企画:永田絢子 | hgr.ngt◎gmail.com(◎→@) 協力:HIGURE 17-15cas
by higure17-15cas
| 2014-05-01 00:00
| exhibition
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