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2009年 10月 22日
この度、HIGURE 17-15 casでは10月23日(金)から11月23日(月・祝)まで、廣田 緑「Memory of Asia〜お爺ちゃんの時代〜」を開催いたします。 廣田 緑は、1994年に伝統彫刻を学んだことを機に生活の拠点をインドネシアに置き、現在もインドネシア、ジョグジャカルタを中心にインスタレーション作品を発表しているアーティストです。活動範囲は美術にとどまらず、2006年に起きたジャワ島中部地震では、託された義援金を救援物資に換えて届ける支援活動に尽力し、幼稚園建設に関わるなどその復興活動も高く評価されています。 今回HIGURE 17-15 casで発表される「Memory of Asia〜お爺ちゃんの時代〜」は、2006年フィリピンから始まった「交換プロジェクト」の東京・日暮里編となります。本展に合わせて新たに制作される廣田の小作品と、来場者または廣田が会場周辺で出会った方の思い出の持ち物や日常品を交換し、その交換物を展示します。廣田の祖父が生きた時代を共有した世代を対象に、会期中、会場に並んだ小作品は交換されることで減っていき、減った分だけ交流したお爺ちゃん、お婆ちゃんの交換物が増えていきます。また、交換にご協力いただいた方々のポートレートを撮影し、それも作品の一部となって会場に展示されます。 廣田は、祖父が経験した第二次世界大戦の記憶を共有できないかと考え、この「交換プロジェクト」をスタートしました。自身が日本と同じくらいインドネシアに暮らし、同じアジア人でも戦争を通して感じた、自らの立場の違和感を知るということも発端になっています。対話をし、過去の記憶をたどることがこの作品の重要なプロセスとなります。そこで生まれる記憶の交流は、作品と物との交換で具現化されます。交換された品々は直接過去へ繋がるものではない場合もありますが、記憶との交換の証として日々会場を変化させていきます。 会場となるHIGURE 17-15 casの近隣には古い家屋が現在も残り、対象となるお爺ちゃん、お婆ちゃんも数多く生活しています。本展で出会う方々が、またこの「交換プロジェクト」を発展させ、今も語り継がれる過去の記憶を集積していきます。 オープン翌日の10月24日(土)には、オープニングパーティを行います。当日は、廣田お手製のインドネシア料理でおもてなしさせていただく予定ですので、お誘い合わせのうえぜひご来場ください。 ***** 廣田緑「Memory of Asia〜お爺ちゃんの時代〜」 日時 : 2009年10月23日(金) 〜 11月23日(月・祝) 12:00〜20:00 *月曜休廊(11月23日を除く) 会場 : HIGURE 17-15 cas (〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3-17-15) 主催 : HIGURE 17-15 cas 協力 : 原久子 助成 : アサヒビール芸術文化財団、朝日新聞文化財団: オープニングパーティ : 10月24日(土) 18:00〜20:00
by higure17-15cas
| 2009-10-22 00:00
| exhibition
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