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2020年 03月 02日
学生たちに指令を出した。 「無作為にそのエリアから場所を1カ所選び、そこからびっくり仰天するような何かを引き出し、作品にせよ」と。 「そのエリア」とは、東京の下町で谷根千といわれる味わい深いエリアだ。それは谷中、根津、千駄木を指す言葉だが、正確には上野桜木、池の端、日暮里なども含まれる。そこは山手線の内側にありながら、戦災を免れたため、戦後に大規模な開発もなく、古き東京の街並みが未だに残る地域なのだ。とは言え、びっくり仰天するかといえば少々疑わしい。ぼんやり歩いている人には古ぼけた町にしか見えないかもしれない。「仰天街」 にたどり着くには繊細な感受性、好奇心溢れるリサーチ力、冷静な観察力そして溢れんばかりの想像力ば必要なのかもしれない。 小沢研究室という集団は東京藝術大学の先端芸術表現科のゼミで、共通 する関心がある学生の集まりだ。しかし強靭な連帯で結ばれているわけでも無く、2年程の在籍で次々メンバーが変わり続ける緩やかな組織だ。そんな組織でもしばらく活動をするとひとつの性格が形成されてくる。 私たちは近くて遠い仰天の街へ行った。それは私たちにしかできない、もうひとつの旅だ。これらはその旅の痕跡である。 小沢 剛 会期:2020年3月6日(金)−20日(金) 13:00-20:00 水曜定休 3月6日(金) 17:00-20:00 オープニングレセプション ※予定していたマラソントークは中止となりました(3/2記) 参加作家: 小沢剛 Yui Viravaidhya パク・サンヒョン JJ10(田中ジョン直人&ギ・カエイ) INHO 田口薫 倉科明尚 荒川弘憲 原美波 元岡奈央
by higure17-15cas
| 2020-03-02 19:13
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